8/6-8/13

ボカコレ2023夏

ディグっていないどころかランキングもちゃんと追ってないけど、Twitterで見つけて良かったものを少しだけ。

 

世界電力 - 警報のあった日


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爽やかなボカロックでありつつ、アルペジオとスライドを織り交ぜたフレーズにとてもオルタナ文脈を感じて、今の自分にはもちろん昔の自分にも刺さりそうな曲だ。カラッとした音色というような形容が自分にはしっくりきて、イントロなんかは特に晴天をイメージさせるのだけど、サビの雰囲気や歌っている内容は荒天。タイトルが過去形なのも上手いなと思っていて、聴くシチュエーションや歌詞の受け取り方次第で如何様にも化ける曲だと思う。歌詞やMVの中身からは作曲者本人の実際の経験が元になっているのかなと邪推してしまうけど、自分に引き寄せても聴ける。ずっとリピートするくらいには好きな曲。

 

宮口カイライ - 溟海の墓標


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思い切った曲構成で、サビで否応なくブチ上がってしまう。いまボカロでエモタナをやるならこの人だなって思う。CeVIO AIに叫ばせるのが自分には新鮮で、その点でも良かった。ピアノの音色が曲の前半と後半で全然違うのも良い。

 

椎乃味醂 - OSINT


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かっこいいな〜。一番気持ちいいタイミングで気持ちいい音がハマるように緻密に作ってんだろうなーと思う。MVの魅せ方もそう。ボカロ曲でverseという概念が出てくるのも面白い。歌詞は難解に見えてメッセージは明快で、言葉遣いの攻撃性も嫌な感じはしない。

 

しいか - アノマリーで満たして


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去年のボカコレのおかげで初投稿時から追ってるけど、明らかに音が良くなってる......。ツミキ的な音作りが良いし、MVに10年前くらいのボカロシーンの香りを感じる。

 

奈良瀬 - 七月、夏の劇場


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ギターの音が良い。影響源が自分の好きな範囲とめちゃくちゃ被っていそうなのが分かる。この人の今後も期待したいな。

 

いちた - ボーズアンドガールズ


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夏のギターロックの正解すぎる。ボカロ版プールと銃口的な。最新の重音テトってこんな感じなんだ。

 

岸辺露伴 ルーブルへ行く

めちゃめちゃ今更感あるけど、観てきた。

・序盤はいつルーブルに行くのか?とか、絵の謎や奈々瀬の謎にモヤモヤさせられつつも、とにかく画がかっこいい。露伴が一番カッコ良く見える所作、カメラワークが研究されているように感じた。

露伴と泉京香のコンビ感が良い。パリにも画で負けずに馴染んでるのがすごかった。

・パリの描写も現地の役者(?)を使ってルーブルで本格的に撮影していたのが嬉しい。問答無用でワクワクしてしまう。

・「人間の手に負える美術館じゃない」というセリフがかっこよすぎ。

・呪いとの戦いがクライマックスかと思いきや、ラストで奈々瀬と仁左衛門の話をガッツリとやってくれて、鮮やかな終わり方だった。

 

歌集

を買ってみた。前から気になっていた木下龍也。

装丁が良すぎて......

普段詩歌の類は全然嗜まないけど、ぼんやりとした憧れがずっとある。日記みたいな形で、その人が生活で感じたことを言葉として切り取って表現するってすごく尊いことだと思うし、色んな人のそれを読みたいと思う。ここ2〜3年くらいで自分の音楽体験に対する歌詞の比重が大きくなってきたこともある。そして「上手いこと言う」ことができる人にも憧れるし、上手い文章を書きたいなと思う。それが全然下手な自分は単に寒い発言を友達に投げ続けたりしてしまうのだけど。これらの点で短歌ってすごく良いフォーマットだなと。自分が実際に作ってみるかはとりあえず置いておいてまずは歌集を読んでみる。

 

と言いつつ、今日これを手に取った時のことを思い出して一首作ってみる......。