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ガールズバンドクライ

気まぐれで見たMVに興味を惹かれたのでアニメの方を観てみたら...めちゃくちゃ面白い!高校を中退して単身上京してきた主人公をはじめ、何かとギリギリで生きている少女たちがバンドを組んで...という話らしい。決まったレールを外れて自分の信念の通りに生きるという物語がこの歳になって効き始めている。自分に重ねるのはさすがに自惚れすぎだと思うが、実際ちょっとある。川崎という舞台設定もいい。今度行こうかな。

映像面では結構特徴的な3DCGを使っている。人の動きにディズニー映画的な(?)テイストの躍動感があって、一般的なCG特有ののっぺり感がない。表情も豊かで可愛い。演奏シーンは楽器の重さを感じられるのが気に入っている。こういう姿勢・弾き方になるよねという実感と合っていて、今までのバンドアニメでは得られなかった映像の楽しさがある。とはいえ人を選ぶCGな気はするが、自分は好き。


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Aメロの桃香さんがとても穏やかな顔をしているのが良い......。この曲案外簡単でコピーしやすいのも嬉しい。


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0:37あたりのキーボードの動きがちょっと好きすぎる。

 

やっぱりぼざろやMyGO!!!!!と比較したくなってしまうんだが、今のところガルクラがダントツで好きだ。映像については上記の通り。内容について、登場人物たちのネガポジ含めた感情のぶつかり合いを描く作品という点では、MyGO!!!!!にあった不満が今のところない、というのが現状の評価になる。というのは、MyGO!!!!!に男性が全く描写されないことがどうも引っかかっており......。別にそういう作品があることは全然良いと思うんだが、これは別の世界の話なんだなと感じて一気に自分から遠ざかってしまう。バンド文化を取り巻く環境も我々の住む世界とかなり違うっぽい。なんだろうな、ファンタジーにするなら振り切って欲しいという気持ちがあるのかもしれない。ガルクラはあくまでも現実世界を描こうという意識が伝わってくる。

 

楽曲も良いんだよな。アニソンとロックを接続するような足し算的な音像。普段シューゲとかを聴くときとは全く違う脳の部位で聴いている気がしていて、一方の楽曲群にハマっているときはもう一方が全く聴けなくなる。その結果ほぼトゲナシトゲアリの曲しか聴いていないのがここ数日。

こういう曲のダサさクサさってとても大事だと思っていて、その点で下の「爆ぜて咲く」とかMV含めてすごい。1:20辺りとか笑っちゃうくらいダサいのに1曲通してかっこよすぎる。ダサさとかっこよさって矛盾なく両立するよな......。どう説明したらいいのかは分からない。演奏シーンは映像作品としてエグい領域に達してると思います。


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とにかく、まだこういう作品にハマって素朴に楽しめることが嬉しい。良いシリーズになってほしい。切に。

 

親知らず

先週の火曜に抜いた。去年の12月に炎症して発熱して、そこから4ヶ月引っ張っての受診。もちろん気が重くてやっていなかったわけだが、意を決して行ったら30分くらいで終わった。そんなもんなんだ......。歯科医の側が抜歯に慣れすぎなのか、患者の側が重く捉えすぎなのかわからない。

 

海がきこえる

渋谷でリバイバル上映を観た。ここ1〜2年の自分のモードによく合う良い作品だった......。客観的には些細に見えるような出来事でも、当事者たちにとっては劇的な時間だったりする。ネガティブな感情や軋轢も、時間の経過によって良い思い出に変わったりする。保坂和志的なメンタリティを感じたけど、まさに同時代か。(こういうのが「エモ」として安易に消費されるのかと思ったら無性に腹立ってきた。そんなこと考えなくていい。)

初見だと思っていたんだけど、断片的に知っているシーンがあった。確かに小さい頃テレビで流れてたのを観たわと後から気づいた。特に松野がメガネを自分のワイシャツの胸で拭くシーン。メガネは丁重に扱うものという意識があった当時の自分にとって、そんなことしていいんだと妙に印象に残ったことを覚えている。武藤里伽子とかではなく松野豊が一番エロい。

ラストの吉祥寺で再会するシーンは良すぎたな。僕もそれやらせてもらってもいいですか?