7/18-7/29

呪術廻戦

2期がすでに面白すぎる。まず作画に驚いたんだけど、1期で既に満足度が高かったものがさらに高度になっている。なんなら劇場版よりも良い気がする。原作未読なので脚本によるアレンジがどれほどのものかは知らないけど、テンポもめちゃくちゃいい。(3話でそこまで進むんですか?)もともとキタニタツヤのOPをもっと味わいたくて観始めたわけだけど、「青のすみか」に滲む切なさの正体もわかってきた。MVのキタニが夏油傑に、青い男が五条悟にしか見えない。

 

mol-74 - きおくのすみか

モルカルが自主レーベルを設立してから初のミニアルバム。先行配信の「0.1s」からめちゃくちゃ良くて、このバンドとしては珍しく夏をテーマにした曲を作ってくれたのが嬉しい。本人も言及しているように、フォトハイというか夏botさんが志向するドリームポップに近いものがあり、音楽性的にも自分にどストライクだった。ミニアルバム全体としては疾走感高め→ゆったりめの流れ。モルカルの幅の広さが出てるな〜と思った。


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21日には新宿のタワレコのインストアライブへ行った。ライブハウスじゃないのに音がまあまあ良くて驚いた。アコースティック編成だからといって音源の疾走感が損なわれることもなくて、正直舐めていたなと。特にSummer Pagesが良かった。時計のチクタク音やキーボードがなくても楽曲の強度が全然落ちなくて、むしろ音源で聴いていたときよりも気に入ったかも。サイン会では自分の言いたいことを一方的に話してしまった感はある。4人とも良いレスポンスを返してくれたけど、もういい歳だしこういう場面でいちいち緊張するのをやめたい。

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mol-74の「きおくのすみか」とキタニタツヤの「青のすみか」に絶妙な一致を感じている。タイトルに加えて、どちらも青春時代の記憶を歌っているという......。たまに生じるこのような偶然の一致が嬉しい。前にmol-74とPELICAN FANCLUBが同じタイミングでアルバムをリリースした時にもそんなことを思った気がする。

 

The Otals


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SUPERCAR的なシューゲイズと、一部の曲には中田ヤスタカ的なテクノポップが融合したような音楽性の覆面ユニットで、初めて聴いて結構衝撃的だった。ポップな歌モノのシューゲという意味ではフォトハイに通じるものがあると思うけど、また違うテイストのバンド。と思ったらフォトハイのeurekaさんが参加していて面白かった。Japanese kawaiiってこういうことですか?この曲に限らず、スプリットアルバムみたいな形で結成間もないうちからいろんなバンドとコラボしてるし、何者なんだ?中身はベテランなんじゃないかという気しかしない。


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夏シューゲとしてノウルシ、MoritaSaki in the pool、The Otalsを代表とした盤石の体制が自分の中で確立されつつある。

 

Umisaya - BLU


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simsiisのギターとベースが新しく始めたバンド。彼らのルーツをよく知っているのでニヤニヤしながら聴いてしまう。特に随所にcinema staffを感じる。とりあえず海行こう海。

 

違国日記

9巻まで読んだ。じわじわ良くなってきたな......。7巻で朝が千世のために歌うシーンが良かった。その前段、朝に告げた槙生の言葉が、最近友達と話して考えていたことと符合してかなり刺さった。

誰のために何をしたって

人の心も行動も決して動かせるものではないと思っておくといい

ほとんどの行動は実を結ばない

まして感謝も見返りもない

そうわかっていてなおすることが尊いんだとも思うよ

大袈裟なことではなく、世界中に自分に関係のないことなんてないし、自分も世界を変えることができるんだよな。

 

1巻の、日記に書きたくないことは書かなくていいし、ほんとうのことを書く必要もないという言葉をこれを書いていると思い出す。

なんか日記を書くことに対してencourageされる機会が多い。日記書くぞ!そしてみんなも書いて俺に見せてくれ!って気になってきた。日常からメモを取るべきだなとも思った。


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それに関連して、Twitterも新しいアカウントを作ってしまった......
いや、本当はもっと早く作ろうと思ってたんだけど、タイミングを逃したり、Twitterがおしまいに近づいているのがわかったりしてね......
でも作っちゃった

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保坂和志『残響』

コーリング」と表題作「残響」の二つの短編が収録されている。どちらも語り手となる登場人物が多い上に目まぐるしく変わっていくので、これ誰だっけって混乱することはあったけど、それが面白かった。

どちらも、ただひたすらにここにいない人のことをそれぞれが想う話だった。それは知り合い同士だったり、全くの他人だったり、誰かを介して繋がっている人だったりするのだが、そこに直接の交流は生じていない。語り手が移り変わるごとに考え方も全く変わるのが面白くて、ただそれが一方で人と人とが真に分かりあうことはできないという孤独を表しているようでもあった。なんとなくそういった寂しさが通底しているのだけど、悲観主義的なわけではない。むしろそれでも人と繋がろうとする希望を描いた作品だと思った。シャニマスの「明るい部屋」と同じ問題を扱っている。お前こういう話好きだよなって誰かから言われそう。