2/28-3/1

雑記

椅子

選んだ。選んだぞ〜〜〜…… 昼から選び始めて、最終的に注文したのが午後21時ころ。もちろんずっとPCの前で考えていたわけではないけど、さすがに時間をかけすぎ。他にやることあったのに…… しかし、安易にゲーミングチェアとかに走らなかったのは良かったと思う。調べまくった結果、予算の範囲内のものを買って得られるリターンはそんなになくて、信頼できる国内企業の普通のオフィスチェアを買ったほうがいいという結論に至った。ギターを弾くためには肘掛けが邪魔だというのも途中で気づいたこと。

 

旅程

今週末から行く旅行の日程を立てている。旅行の日程って立て始めたら楽しいんだけど思い立つまでが面倒で、ここまで引っ張ってしまった。宿の候補が制限されるし、特に今回は高校の友達に会いに行こうともしているので、スケジュールを合わせるのが難しくなってしまう。椅子を買った件といい、ここ数日は自分の先延ばしグセや優柔不断さを実感しております……

 

感想

森岡正博『生まれてこないほうが良かったのか?——生命の哲学へ!』

図書館で借りて読んだ。反出生主義から脱出して、生まれてきたことを肯定するにはどうすればいいのかを議論している本。ゲーテの『ファウスト』に見られる思想、ベネターの誕生害悪論、ショーペンハウアーの反出生主義、古代インドやブッダ原始仏教ニーチェの反ニヒリズムなど、様々な視点を取り上げて論点を整理したのち、誕生肯定に関する筆者の議論と「生命の哲学」の展望をまとめる。
ボリューミーで、内容も決して平易ではなかったけど、語り口がすごく丁寧なのでついていくことができた。反出生主義が主張するところを知ることができて、それに同調するかはともかく、説得力を感じることができたのがよかった。
第7章における筆者のベネター批判は結構重要なところだけど、うまく飲み込みきれなかった部分はある。「私が存在していないこと」を反事実的に想像することはできても、「私が生まれてこなかったこと」を想像しようとすると、想像する主体である「私」の存在も消さなければならず、決して想像を完遂することができない。それゆえ、「人が存在しないよりも、存在するほうが「より悪い」」という誕生害悪論の存在命題から、「人が生まれてこないよりも、人が生まれてくることのほうが「より悪い」」という生成命題は導かれないという主張だけど、わかるようなわからないような…… 現に存在している現実世界と、想像された可能世界とは、様相において同一水準で善悪の比較することはできないというのは、自明なようで重要な視点だと思った。
本書で誕生肯定の哲学に関して明快な答えが与えられるわけではないけど、「生命の哲学」の地平を切り開く重要な1冊なのだろうと思った。

 

2月によく聴いた曲