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卒研周りのことを色々やっていたら新年初投稿が2月になってしまったが、2022年にやっていたことが片づいてきたという意味では今が新年気分かもしれない。まだ1週間ちょっとは忙しいけど、小休止。目の前のことを完全に終わらせてからでしか次のことに移れないシングルタスク気質なので、日記とは相性が悪い気がする。むしろその性質を変えるために日記はいいトレーニングかもしれない。新年度からはより生活が短調になっていくので(のか?)、もっとこの場を使っていきたい。同じようなことをいつも言っているような気もする。なかなか書けないのは、本や映画の感想を腰を落ち着けて書きたいからというのが大きい。書くときもそこまで厚いことを言ってないのに?結局、考えたことを全部出し切ろうと意気込んだりせずに、気楽に細切れに綴っていくのがいいのかもしれない。というか、Twitterみたいにもっと些細なことを書きたい。見出しをつけるのって疲れるなと気づいた。

ここ1週間弱を振り返る。

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新しい世界を生きるための14のSF

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読み終わった。その題の通り、14人のSF作家がそれぞれ寄稿した分厚い短編集。僕が最近になって絶大な信頼を寄せ始めた伴名練が編者ということで買った。

斜線堂有紀の「回樹」はかなりダークな百合SF。舞台装置として登場する同名の物体(生物?)がかなり不気味で、愛の話を一段異質なものに変えていて良かった。斜線堂有紀は最近かなり気になってる。3月に短編集が出るらしいので買います。

宮西建礼の「もしもぼくらが生まれていたら」は、日本への隕石の落下が予測され、核に手を出すかどうかといった現実的な議論の中で科学的に対策を模索していく話。徐々にifの世界線の話であるとわかり、最後の回収の仕方が鮮やか。

芦沢央の「九月某日の誓い」は、大正時代を舞台に、名家の令嬢とそこに仕える使用人を主人公とした超能力の話。お嬢様言葉の素朴な良さを感じた。ミステリー的な風味が漂っていてストーリーとしてめちゃくちゃ面白いのに加えて、主人公たちの巨大感情がとっても良かった。

坂永雄一の「無脊椎動物の想像力と創造性について」は、人工的に生み出された蜘蛛が京都市を覆い尽くしてしまう話。主人公は大学教員で、その蜘蛛を生み出したのも主人公と同級生だった大学教員。蜘蛛の糸で覆い尽くされた京都の街の描写がおぞましくも美しかった。大学院生が出てくるSFはすぐ気に入ってしまう。共感というか、自分の知ってるフィールド、憧れのある場所が出てくるのが嬉しく、この登場人物たちのような大学院生活を送りたいと思ってしまう。扇智史の「アトラクタの奏でる音楽」も良かったな。思えば、あれも京都が舞台だし編者は伴名練だ。

琴柱遥の「夜警」は、子供たちが毎晩空を見上げ、流れ星に願いをかけることで天からの恵みを受ける村の話。終始不穏な雰囲気を漂わせながらも情景描写が美しく、どんどん引き込まれて一気に読み通してしまった。こんなことは久しぶり。「願いが叶うのは子供だけ」というありがちなテーマに対して、ではなぜ大人では駄目なのかということに鮮やかな回答を下していた。

1/31

髪を切った。いつもお願いしている人との話が捗って、全然髪の話をしない。4月から料金が上がるらしい。大変だね......。

スマホiPadTwitterに1日30分の制限をかけた。僕は本気です。

 

カネコアヤノ - タオルケットは穏やかな


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なんとなく名前を知っていつつもちゃんと聴いたことはなかったカネコアヤノ、新曲がシューゲらしいと聞いてホイホイと誘き寄せられた。結果、かなり気に入った。生活の断片を切り取ったようなローレゾのMVも良い。

家々の窓にはそれぞれが迷い

シャツの襟は立ったまま

好きそうな友達に勧めたら実際好きで前から聴いていたらしく、「やっぱりね...」と嬉しい気持ちになった。

2/1

友達に誘われて銚子に行った。迫っていた提出物になんとかけりをつけられてよかった。強風だったが天気は良く、海鮮丼は美味く、最高だった。知らない土地を歩くのは最高のリフレッシュだし、無計画で行ってもなんだかんだ楽しい。あまりたくさん話してこなかった人とも一緒だったけど、行き帰りの車内で充実した話ができて良かった。

うっすらとハロ

笹川真生 - サニーサイドへようこそ

サニーサイドへようこそ

新譜。「異邦人」や「ためらいあいいたい」などのシングル曲がすごく気に入っていて最近何回も聴いていたところだったので、とても楽しみにしていた。「あたらしいからだ」のときのような不安定さは息を潜めつつも、全体的な完成度が爆上がりしている印象で、1枚通してかなり満足度が高い。まだ聴き込めていないし、今後もずっと聴く1枚になりそうだけど、とりあえずは最後の曲の「わかちあうこと」が気に入った。いかにも合唱曲的なメロや構成をこういう風に出してしまえるのは凄い。

2/2

学会の予稿を書いた。Grammarlyを体験した後では、それ無しでは自信を持って英文を提出できない。

2/3

ストレス解消で本と靴を買った。スラックスに合うスニーカーが欲しいと思っていたところに、めちゃくちゃ良いカーキ色のコンバースを見つけたので購入を決めてしまった。良い買い物をした。

2/4

プレイリストから去年のこの時期に聴いていた曲が流れてくると、3月の一人旅のことを思い出す。あれを経て特に何かが変わったわけではないけど、知らない土地で数日間一人で過ごした経験は自分の中に結構深く残っている。友達と一緒に遊んだり旅行したりするのと同じくらい、こういう時間も大事だなと思った。この春もこういうことをしたい。関東圏でいいので、特に島に行きたい。今から計画して行けるんだろうか。去年も計画したのは2月中旬とかだった気がするし(こういうのを前々から決めるのが苦手)、なんとかなるでしょう。