3/30-5/2

書くことが溜まるほど面倒になり、そのまま書きたいことが溜まっていく。そろそろ週一のペースに戻したい。

 

雑記

貫徹

完璧主義的な性分であると自覚しているけど、それは「やらない方向」についてもそうである。この雑記についても、中途半端に書かない期間ができると、このタイミングで再開するのもな〜となって書き出せなくなるし、今回のAPについてもそう......。ありましたね〜そんなの。

2月のはじめ頃は地道にテキストを読んでいこうと思ってやっていたんだけれども、いつの間にか読まなくなってしまった。3月末頃に試験の存在が頭にチラついてきても、中途半端に再開するのが嫌で、むしろやるもんかという気持ちになっていた。直前になってもう追いつけないことがわかってくると、頻出分野だけさらっておこうという気も起こらず、むしろ他の勉強が捗る始末。それでな〜んもわかってない状態で試験に臨んだわけだけど、正直こんなもんか......という感想。いや、全然正答できてないのになに言ってんだって感じだが、少し勉強すればいけそうな感じがしてしまった。秋までにはちゃんと勉強して受ける。多分......。

 

ポケモン化石博物館

科博でやっているやつ。予約を取ったのが1ヶ月前だったのでほぼ忘れかけていたけど、行ってみたら面白かった。ただでさえゲームやアニメを学術的な視点で深読みしたものを見ることが好きなので、ずっと触れ続けてきたコンテンツであるポケモンが題材なら楽しくないわけがない。

いわゆる「化石ポケモン」についての生物学的な考察と、その元になった古生物についてわかっていることを一緒に展示するという内容。ポケモンの骨格を見せられると、もちろん現実と照らしておかしな部分は浮かび上がってくるんだけど、それを含めても慣れ親しんだポケモンの解像度が上がって楽しかった。オムナイトがめちゃくちゃデカくて怖かったのが印象に残っている。

(古生物系のポケモンは一通り網羅されてたけど、ゲノセクトだけ忘れられてない……?確かにアレは例外っぽいけども)

 

感想

柴田勝家アメリカン・ブッダ

民俗学×SFとでも言うべきか、筆者のバックグラウンドに絡めたSF短編集。

一本目の「雲南省スー族におけるVR技術」からインパクトが強い。一生をVR世界で過ごす少数民族というアンバランスさと、近未来の中国におけるSE技術者養成政策の結果であるというあり得なくもない舞台設定(ほんまか?)に新鮮な面白みを感じた。突飛な設定でも詳細に叙述されているので世界に没入できる。

表題作の「アメリカン・ブッダ」は、荒廃したアメリカからの逃げ場所としての仮想世界・インディアン・仏教というテーマをうまく融合させていてめちゃくちゃ秀逸なんだけど、気に入ったのは「鏡石異譚」と「一八九七年:龍動幕の内」。

「鏡石異譚」は、国際リニアコライダーに出会った少女が不思議な体験をする話。まさに自分が高校生の時に地元で誘致が盛んだったので、懐かしい気持ちになった。こういう映像作品あったよなって既視感を覚えたんだけど、なんだろう......。野崎まど的な?

「一八九七年〜」は歴史改変モノで、南方熊楠という在野の学者がロンドンの街に現れた天使の謎を解き明かす話。筆者の別の作品の前日譚らしい。「屍者の帝国」に符合するものを感じて、こういうのやっぱり好きだなと思った。

 

相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠

(ややネタバレ)

小説家の香月史郎が、霊媒の少女・城塚翡翠とともに数々の殺人事件を解決していく話。霊媒の能力によりあらかじめ犯人ないしはその手がかりがわかっている状況で、どのようにしてその結末に至る推理を構築できるのかを考えていく、という点で普通のミステリーとは違う。その過程が精緻に練られていて、感心しながら読み進めたのだけど、正直なところ特段面白いとは思わなかった。ストーリー構築の性質上意外な真相に驚くということはそんなにないし、推理はあえて言ってしまえば凡庸、翡翠の言動がやけにアニメ的だなとも......。

......というのが、最終章を読む前までの感想。まさかこの不満が全て覆されるとは思わなかった......。完全にしてやられたし、事件の真相に至る道筋が複数あるというのもめちゃくちゃ感心させられた。最終章での翡翠のセリフはかなりメタ的で、「くやし〜〜」と思いながら読んでた。最終章で評価がまるっきり変わった小説初めてかもな......。「このミス」で1位に選ばれただけのことはある。

 

重松清『トワイライト』

多摩ニュータウンが舞台というだけで気になって買った。小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開けるため二十数年振りに再会した同級生たちが、当時思い描いたものとはかけ離れてしまったそれぞれの人生に向き合う話。率直な感想としては、しんどいな......と。大人になって経験する様々なしんどさが詰まっていて、こういうことを飲み込んでいくしかないのかな〜と思った。

舞台設定は刊行時と同じ2002年頃の多摩で、時代性をすごく感じた。ただ、これを当時読んだ人にとっては同時代性をもって捉えられたのだろうし、作中で語られる多摩ニュータウン入居時の様子も懐かしいものとして描かれているが、自分にとっては生まれる前の話で、もはや歴史の一部である。当然といえば当然だけど、読む人の世代によって多様な印象を与えうる作品のあり方が面白いなと思った。トワイライト(黄昏)と称された多摩ニュータウンも、世代が入れ替わりつつある今はまた違う言葉で表されるべきなんじゃないか。

 

いよわ - わたしのヘリテージ

わたしのヘリテージ

メロディがめちゃくちゃ変なんだけどキャッチーさもちゃんとあり、絶妙なバランスの上に成り立っている曲ばかり。一聴ではそこまでピンと来なくて聞き込んでいなかったけど、ふと思い立って聞いてみたら結構ハマった。「きゅうくらりん」はもちろんいいんだけど、「オーバー!」と「アプリコット」が特に好き。

ちなみにいよわさんは僕と同学年らしいですね。ヤバすぎる......。

 


www.youtube.com

 

4月によく聴いた音楽

MVとか含め語りたいことは多いんだけど、疲れたので簡単に書く。

  • ずとまよの新曲良すぎる。ポップソングとしての強度が最強。
  • 林田匠さんを初めて知った。MV公開終了は残念。
  • タニタツヤ、良いシューゲ作ってたんじゃん......。
  • cruyff in the bedroom、一番好きなシューゲの音。なんで今まで知らなかったんだ。
  • amazarashiの新譜、青森への精神的・音楽的な回帰が感じられる気がする。