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15日のトンガの海底噴火による衝撃波(音波)と、それが原因と思われる?潮位変動の話。観測史上あまり類をみない現象で、気象庁の人たちが「わからない」を連呼しているのが印象的だった。すごい瞬間に立ち会っている。既存のスキームでなんとか対応した気象庁の方々には頭が下がる思い。現状の自分の理解だと、音波に伴って日本沿岸の海面が局地的に揺らされて、それが地形的に共振して津波的な潮位変動になったということなんだけど、実際はどういうことなんでしょう。気象津波とか、プラウドマン共鳴というワードを新しく学んだ。学術的にもめちゃくちゃ気になるので、フォローしていきたい。

 

シューゲイザー・ディスク・ガイド

発売時から存在は知っていて、ディスクユニオンで見かけたのでつい買ってしまった。決して安くはなかったけど。高かったけど…
2010年に発売されたもののリニューアル版ということで、800枚以上のシューゲイザーの名盤が掲載されている。マイブラなど大物のインタビューも載っていて、かなりボリュームがある。シューゲイザーをより深く知っていきたいなら必携ぐらいの勢いを感じるので、買って良かったと思う。これから読んでいきます。ここに紹介されているCDを全部聴ききる日は来るのだろうか。

 

小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』

ツインスターがサイクロンでランナウェイする話、もといガス惑星巨大ロケット漁業百合(何?)がテーマの作品。地球から遠く離れたガス惑星、漁に出られるのは夫婦と決められている社会で、お見合いに苦戦していた主人公テラが、他の氏族船から家出してきた少女ダイオードと出会い、その社会では異端であった女性同士の漁をする。ガス惑星で漁業をするという意味わからん題材なのに、情景がしっかり浮かぶのが凄い。大人たちの固定観念の表出が嫌にリアルで、それにめちゃくちゃな暴言で反抗するダイオードが最高。2人の関係性の描写も良くて、特に最後の2人の罵り合いは必見。
絶対に映像映えすると思うので、アニメ映画化とかしてほしい。第2巻を執筆中とのことで、メチャクチャ楽しみ。

ここ3冊くらいは全部電子書籍で読んだ。所有感みたいなところで言えばフィジカルな本の方が絶対にいいんだけど、移動中や歯磨きとかの時間に片手で読めるのが便利すぎる。最近はもう新刊は電子で買い、紙の本(小説)は古本でしか買わなくなってしまっている。

 

タコピーの原罪

じわじわと話題になっているのを感じていたので、読んだ。少年ジャンプ+にて、毎週金曜更新で現在6話まで公開中。
ハッピー星から来た宇宙人のタコピーが、小学4年生のしずかちゃんと出会う話。人の悪意に対して無感覚すぎる無垢なタコピーと、しずかちゃんを取り巻く状況の惨さとのコントラストが辛い。タコピーがナイーブすぎるが故に、良かれと思ってなすことがどうしても悪い方向に転んでしまい、どんどん状況がもつれ込んで行ってしまう。だいぶ読んでいて辛いんだけど、続きが気になってしまう感じ。読むの平気な人はとりあえず4話まで読んでみてほしい。

 

羊文学 / 光るとき


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羊文学の新曲。決してJ-POPに傾倒するのではなくて、シューゲイザーサウンドのままポップに昇華させていて、こういう曲がちゃんと評価されているのが嬉しい(誰目線だって話だが)。この歌声とギターの音が1人の人間から出ていることがヤバい。アウトロがめちゃくちゃいいです。晴れた日の朝に出かけるときとかに聴きたい感じ。

 

ichica / ユウリ


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最近知ったボカロPが1ヶ月前に出していた新曲。まだちゃんと聴いてなかった。
この人は割と直球の爽やかギターロックというイメージだったんだけど、この曲は変拍子のマスロックに接近していてかなりよかった。こういうアルペジオが好きなんだということを主張していきたい。

 

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜

東京駅のそばにある三菱一号館美術館で行われている展覧会。終了が迫っていたので、金曜日に行ってきた。休日だと人が多かろうと思って行ったのだけど、この日も存外人が多くて辟易してしまった。共通テスト前日で色々な大学が休みであっただろうこともあり、大学生を多く目にした。皆考えることは同じようで…
イスラエル博物館が所蔵している印象派の作品を集めたということで、日本初らしい。去年の秋からゴッホ展、ポーラ美術館展と、印象派やそれに繋がる主題の展覧会を見てきていたので、ほんのちょっとだけこの周辺の美術史的な背景がわかった状態で見られたのが良かった。特に気に入ったのは、カミーユピサロの『エラニーの日没』や『テュイルリー宮廷園、午後の陽光』、レッサー・ユリイの『夜のポツダム広場』あたり。光を繊細に切り取った作品が好きなのかなと思う。ただ、未だに美術作品をどう鑑賞したらいいかわからないという審美眼の無さを感じるので、近いうちに勉強したいと思う(と、ずっと言っている)。

 

なんで今週こんなに書くことが多いんだ?学期末だからか。