1/4-9

雪国の地元から帰ってきたら、東京でも雪が降った。雪自体はもう飽き飽きしていたんだけど、見慣れた風景が雪景色になっているのは結構良かった。地元の雪は粉雪がちというのもあって傘をさす習慣がないから、こちらでも傘をささずにいたらびしょ濡れになってしまった。こっちの雪はめちゃくちゃ水分が多い。関東以南の人々に対してつい雪国マウントを取ってしまうので、控えようと思った。

一番良かったツイート↓

 

日本SFの臨界点 [怪奇編] ちまみれ家族

あまり日が当たってこなかったSF短編を集めた短編集で、[恋愛編]の次は[怪奇編]。これもSFなのか…というのが何個もあった。

雪女(石黒達昌

ダントツで面白かった。北海道に勤務した軍医が、低体温を持続している特殊な体質をもった女性に出会い、その真相を突き止めていく話。雪女伝説のSF版といった趣で、手記の形で綴られる本作は、作者自身(本職は医師らしい)の医学知識も交えたSFミステリー。報告書的な淡々とした描写がかえって雪女の幻想的な様子を際立たせていて、すぐに引き込まれた。何かの学問の専門家がその専門知識を交えて書いた小説が大好きなので、そういう意味でも楽しめた。本当に最近読んだ作品の中で一番気に入ったので、この人の他の作品も読んでみようかな。

DECO-CHIN(中島らも

異形のインディーズバンドの話。だいぶぶっ飛んでいて良かった。的確な方向へのぶっ飛びは読んでて気持ちがいい。

A Boy Meets A Girl(森岡浩之

遠い未来の異形の少年とある少女が出会う話。これだけだとなんのことやらだけど、これ以上あらすじを言うとネタバレになってしまう。(発表順としてはこっちのが先だけど)「三体」を想起させる描写もあって面白かった。

 

[恋愛編]と[怪奇編]を読んできて、「雪女」が飛び抜けて良かったけど、全体的には[恋愛編]が良かった。各短編のはじめにその作家の歩みを書いてくれているページがあり、また両編の編集後記にはSFガイドのようなものもあって、かなり参考になった。SF愛好家を名乗れるほどは読んでいないけどSFは好きで、ただその世界が広すぎてどこから手をつけていけばというところはあったので、この本で道筋を示してくれたように思う。

 

For Tracy Hyde

New Young City

New Young City

  • For Tracy Hyde
  • ロック
  • ¥1681

music.apple.com

前からなんとなくだけ知っていた日本のシューゲイザーバンド。シューゲイザーって陰鬱な雰囲気をまとうバンドが多いと思うんだけど(失礼かも)、それに反してフォトハイはすごくキラキラした感じ。そういうのがシューゲに合うのか少し疑問だったんだけど、ちゃんと聴いてみたら案外良かった。
なんとなくアニソン的な成分も感じるんだけど、なんなんだろう。


www.youtube.com


その中核である夏botさんが2019年に新しく始めたバンドである「エイプリルブルー」と聴き比べるのも面白い。そっちの方はヒトリエのシノダさんのおすすめで先に知ってた。


www.youtube.com

こっちもめちゃくちゃいいです。