2021年2月に出会った10曲

2月はいい曲をたくさん知ることができて楽しかった。

星野源 / 創造
arne / Æter
BUMP OF CHICKEN / Flare
ずっと真夜中でいいのに。/ 胸の煙
ヨルシカ / あの夏に咲け
ヒトリエ / ハイゲイン
ツミキ / スイサイ/アンブレラ/ロクガツ/ドライフラワ
神山羊 / 色香水
SUKISHA / 4分半のマジック
Balloon at dawn / 七月

星野源 / 創造

すごくこだわりを持って作られていることが感じられる。でかいコンテンツのタイアップで終始ファルセットで歌うって結構挑戦的じゃないですか？（白日とかもあるし近年はそうでもないのかもしれないけど。）それで大衆に受け入れられるポップソングを作れるのがすごい。

「ドラえもん」然り、この人はタイアップには最大限のリスペクトを込めて作ってくれるのも嬉しい。アレンジは何となく東京事変の「選ばれざる国民」感があった。ギターは多分長岡亮介さんだし。

arne / Æter

arne - 「Æter」Music Video

YouTubeのトップページに出てたので何となく再生してみたら…凄く好みのバンドを見つけてしまった。マスロックを標榜している通り複雑な演奏と変拍子の曲なんだけど、音が綺麗で全く嫌味がない。男性のボーカルの声質がKEYTALKの首藤さんに似てて、解散してしまったThe Cabsの系譜が感じられた。

MVは演奏している手元を映してくれるのが嬉しい。自分が弾けるように、というわけではないんだけど、この音がどんな演奏によって出ているのかがわかるのが面白い。（機材の販促効果もありそう。）0:44のハーモニクスと、1:45あたりのタッピングが特に好き。

演奏や藤原基央さんの歌声が最高なのはもちろんだけど、NHKのSONGSで聴いたときに歌詞が本当に良くて泣きそうになった。番組のインタビューでも思ったけど、BUMPはどんなバンドよりもリスナーに寄り添う曲を作ってくれると思う。特にサビの歌詞が良くて、「今世界のどこかで青に変わった信号跳ねて音立てたコイン溜め息廻る車輪」という言葉選びが素敵すぎる。静かな世界の中に確かに感じられる「命の騒めき」がよく表された一節だと思う。ライブができない今、マイクの向こうのリスナーの姿を誰よりも思うからこそ出てきた言葉なんだろうなと。

ずっと真夜中でいいのに。/ 胸の煙

ずっと真夜中でいいのに。『胸の煙』MV（ZUTOMAYO - One's Mind)

「胸の煙」って書いて英訳が"One's Mind"なんですね…MVのストーリーや歌詞をちゃんと読み込んでないからあれだけど、リズムを刻んでいるバスドラム？の音が、煙が小刻みに上がっていく様子を表しているみたいだった。個人的にずとまよの真髄はピアノとベースだと思っているけど、この曲にしても例外ではないと思う。

ヨルシカ / あの夏に咲け

ヨルシカ - 夏草が邪魔をする (Album Trailer)

何でいまさらこの曲を？って感じだけど…実は初期のヨルシカには何となく苦手意識があって、（「負け犬にアンコールはいらない」とか、歌声と歌詞の毒気が合っていない気がしたので…）それであんまり聴いてなかったのだけど、改めて聴いてみたらあまりそんな気にはならなくて、むしろ気に入った。特にこの曲なんかは今よりも純粋な四つ打ちギターロックをしているって感じで良い。他の初期の曲だと『言って。』や『準透明少年』あたりが気に入った。